うつや自律神経失調症の方のほとんど全ては、知らず知らずに呼吸が浅くなってしまっています。
呼吸が浅くなると、エネルギーの素である酸素が体内に取り込めなくなり、エネルギーが生産できなくなり体の各部がエネルギーを使いにくくなります。
すると、体の各部の働きが落ちてしまうのです。
例えば、酸素が脳で足りなければ、やる気の低下・不安・あせり・ネガティブ思考などがおこります。
酸素が筋肉で足りなくなれば、疲労が取れずにいつも疲れている感じが抜けなくなり、
三半規管で足りなくなれば、めまいや耳鳴り、難聴になりやすくなり、
胃や腸で足りなくなれば胃痛・膨満感・食欲不振・腹痛・便秘・下痢などを起こします。
このように、呼吸が浅くなっていると、体や心に大きなマイナスなことが起きます。
そのため浅くなった呼吸を深くさせることが、うつや自律神経失調症を改善させることにつながるのです。
逆にいうと、呼吸が浅いままですと症状はなかなか改善しなくなります。
当院では、二十数年の経験により独自に開発した呼吸を楽にさせる整体法を行うことにより、体の中に十分に酸素を取り入れられるような深い呼吸ができるようになります。
すると、他の整体法との相互作用で、様々な症状の改善に伝わるのです。
腋窩筋膜とは腋の周辺の筋肉の膜のことで、ここがねじれたり緊張したりすると呼吸が浅くなります。
腋窩筋膜リリース
肋骨が動かなくなると呼吸は浅くなります。肋骨の動きを決めるのは一番上の肋骨。その肋骨をの動きを良くすることで肋骨が動くようになり呼吸が楽になります。
胃は横隔膜の下にあります。横隔膜が下に下がることで呼吸ができるのですが、胃が上に持ち上がっていると横隔膜が下に下がれず呼吸が苦しくなります。胃の調子も同時によくなる矯正法です。
背骨のついている起立筋が緊張して背骨に張り付くと、背骨と肋骨の動きにくくなり呼吸が苦しくなります。 そのため、起立筋の緊張を緩めながら背骨からはがすように調整をしていきます。 すると呼吸が驚くほど楽になるのです。
呼吸をするときの主役である横隔膜。その横隔膜を支えているのが大腰筋という筋肉です。大腰筋は腰の骨の前についている筋肉で、内臓の奥になります。この筋肉の緊張やゆがみをとることにより横隔膜が正常に働き、呼吸が楽に深く出来るようになります。
骨盤の真ん中の骨である仙骨は腰の骨とつながっています。腰の骨は横隔膜が付いているところなので、仙骨がゆがむことで腰の骨がゆがむと横隔膜の動きが悪くなります。すると呼吸が浅くなり苦しくなります。仙骨を正常にすることで腰の骨も元に戻り呼吸も楽になるのです。