第4章 自律神経失調症・うつ病の対策 ストレス別
構造的ストレスへの対策

お腹がすくまで食べない

 先ほどもお伝えしましたが、自律神経失調症やうつ病の方は胃腸の調子が悪くなる方が多いので、お腹がすくまで食べないようにしてください。

 

 すでにお伝えしましたが、動く神経が過剰に働くと胃腸は働きを止めてしまいます。
それなのに多くの方は食欲がなくても無理やり食べてしまいがちです。
「時間だから……」
「今食べないといつ食べられるかわからないから……」
「残すともったいないから……」
「食べないと元気が出ないから……」
「食べないと落ち着かないから……」

 

 などなど、食べる理由は人によりさまざまですが、お腹がすいていない時に食べると、胃に大きなストレスを与えてしまうのです。

 

 自律神経失調症やうつ病の方の中には、エネルギー不足を感じるため、元気になろうとして無理に食べる方がいらっしゃいますが、逆にエネルギーを消耗して疲れてしまいます(胃腸を動かすにもエネルギーが使われます)。

 胃が休めるということは、自律神経も休めるということです。
食べたくない時は食べない。
このように、頭の欲求ではなく、体の欲求を優先させることが重要になります。
昔から「腹八分目医者いらず」といったように、食べすぎは病気のもとです。
特に自律神経失調症やうつ病の方には重要なことなのです。