うつ病・自律神経失調症 治る人 治らない人
第2章 自律神経失調症・うつ病の特有な症状

手足のしびれ・手足の冷え

 自律神経失調症やうつ病は、手足がしびれたりする場合があります。
通常手足のしびれは、神経がどこかに挟まれたりする場合が多いです。
しかし、自律神経失調症やうつ病の症状でも手足のしびれというものがあります。
これは血液の流れが滞り、神経に酸素が不足してしびれたり、低血糖になり手足がしたびれたりするのです。

 

 椎間板ヘルニアなどの筋肉関節系のしびれは体の片方だけに出やすいのですが、自律神経失調症やうつ病のしびれは、両手や両足、または両手両足すべて、顔全体、背中といったいろいろなところがしびれます。
これは自律神経が全身に関連しているためです。
低血糖も血液の流れも1ヵ所だけで起こるわけではなく、全身で起こりますので複数箇所でしびれたりする時があります。

 

 しびれだけでなく、冷たいような感覚、またはけいれんや力が入らないといった症状も出る場合があります。
もしあなたの体にしびれている場所があれば温めてみてください。

 

 最近はシャワーで済ます方が多いですが、湯船に入ってゆっくりと体を温めることは非常に大事です。
体が温まると休む神経が働いてきます。
特に手足が温まると休む神経は強烈に働くのです。
湯船の温度は4℃以下がいいでしょう。
温度が高すぎると、逆に動く神経が働いてしまうからです。
湯船に浸かるのが大変なら足湯や手湯だけでもいいので、毎日手足を温めることをおすすめします。

 

 また、首や骨盤の真ん中の骨(仙骨)を温めるのも効果的です。
リラックスして体を回復させる休む神経は、首の上のほうと仙骨から出ています。
そのあたりを温めることで、休む神経が働きやすくなるのです。

 

 体を温めると休む神経が働きますが、逆に体を冷やすと動く神経が働いてしまいます。
特に女性は、オシャレをするとどうしても薄着になってしまいます。
基本的にオシャレは冷えは生命の危機のため、大きなストレスになります。
そのため、薄着は禁物です。
元気になったらたくさんオシャレをすることにして、今は少しの間だけ我慢しましょう。