うつ病・自律神経失調症 治る人 治らない人
第2章 自律神経失調症・うつ病の特有な症状

光がまぶしい

 あなたは、やたらと光がまぶしく感じることはありませんか?

 

  • 蛍光灯の光がまぶしい
  • テレビがまぶしく感じる
  • 外に出るとまぶしい
  • パソコンがまぶしく感じる

 

 などです。
実はこれらは、ストレスで自律神経が乱れている時の症状の一つなのです。

 

 人間はストレスを感じるとストレスホルモン(コルチコイド)を出します。
ストレスホルモンは、その名のとおりストレスに対抗する働きがあります。
体はストレスを感じるとストレスホルモンを出します。
ストレスが多ければそれだけストレスホルモンも多く出されます。

 

 しかし、ストレスホルモンは無限にあるわけではありません。
あまりにもストレスが多いと、ストレスホルモンが足りなくなってしまうのです。
ストレスホルモンは、ナトリウムとカリウムのバランスをとり、目の瞳孔の調節もしています。
ストレスが多く、ストレスホルモンが足りなくなると、ナトリウムとカリウムのバランスが乱れ、瞳孔が開きっぱなしになってしまうのです(生きているのにご臨終の目」になっているのですね)。

 

 瞳孔は目に入る光の量を調節しているので、開きっぱなしになると光が多く入ることになり、まぶしく感じるようになるのです。
通常はまぶしく感じていても、8秒もすると瞳孔が閉じてきて、まぶしくなくなります。
ですから、8秒以上たってもやたらと光がまぶしく感じている時は、気をつけてください。
自律神経失調症やうつ病になっているか、その予備軍です。

 

 一番の対策はストレスを減らすことですが、なかなかできない方もいると思います。
そこで、照明の明るさを落としたり、サングラスをするなどして目から入る光が少なくなるようにしてください。
まぶしいまま放っておくと、目に悪いばかりか、目から脳に入る刺激が多くなり、それがさらなるストレスになってしまいます。
根本的には一度ゆっくりと休むことをおすすめします。