私もこの症状にはよく悩まされたものです。
わけもなく心臓の鼓動が早く打つようになったり、また1秒ぐらいでしたが、心臓が止まったような気もしたりしました。
このような状態は通常は不整脈といわれます。
不整脈は、特に息が上がるような動きをしていないのにもかかわらず、急に心臓の鼓動が早く打つことがあります。
また、「欠滞」といって心臓の脈が一拍や二拍分ぐらい飛んでしまうこともあります。
心臓の脈が飛んだかと思うと、次の瞬間、激しく鼓動が打ちつける場合もあります。
「トン・トン・トン……バクバクバクバクバク・トン・トン・トン」といった感じに、心臓の規則的な脈拍のリズムが狂う時があります。
しかし私の場合、不整脈が出ても体のどこかに器質的な異常があるわけではありませんでした。
病院の検査を3回ほど受けましたが、「不整脈はありますが、特に異常は見当たりませんね」という答えが返ってくるだけでした。
「自律神経失調症になるとこのような症状が出る」とわかっていないと、「医者にも見つけられない心臓の病気なんだ」と思い込んでしまう時があります。
あげくの果てに気になって気になって仕方なくなり、「死ぬかもしれない」と不安感や恐怖感が頭にまとわりつくようになります。
私は当時、自律神経と不整脈の関係を知らなかったので、「このまま心臓が止まるのではないか」と本気で心配しました。もちろん、今となっては笑い話ですが……。
さらに不整脈があると異常に疲れるようになります。
まさに「心臓が疲れた」と思うようになります。
私も当時、よく口にしていました。
ほかにも自律神経失調症になると、胸がザワザワするような感じになったりします。
胸騒ぎといったらいいのか、それとも焦燥感といったらいいのか、何だかわからない「胸のざわめき」が起こりました。
この胸のザワザワ感と不整脈が同時に起こると、疲れているのに、興奮してなかなか眠れない状態にもなります。
心臓や胸に違和感を覚える場合は、心臓に負担をかけないようにしてください。
当たり前ですが、激しい運動は禁止です。
軽い運動の場合は、症状を改善させる時があります。
またお風呂に浸かると、水圧で血液が心臓に押し戻されるような力が加わります。
当然心臓に負担がかかります。
胸のザワザワ感や不整脈を感じる時はシャワーで済ませたり、半身浴、または足浴などで済ませたりするのがよいでしょう。
また、疲れたからといって急に寝転がったりすると、下半身の血液がドッと心臓に戻ろうとするので、心臓に苦しさや違和感を覚える場合もあります。
この場合は、上半身を少し起こした状態で休むことをおすすめします。
しかし、自分勝手に「自律神経失調症だから心臓が苦しいんだ」と自己判断せずに、必ず一度は病院で検査を受けてください。