更新日:2017.06.13
執 筆:整体師 浅野祐樹
自律神経と慢性頭痛は密接な関係があります。
自律神経とは自分の意志に関係なく働く神経で、
心臓・腸・血圧・睡眠などをコントロールしています。
自律神経にはの2つの神経があります。
健康な状態ですとこの二つの神経のバランスが整っているのですが、
バランスが崩れることで体に様々な不調をきたします。
自律神経の乱れから頭痛がおこる仕組みは以下の通りです。
鎮痛剤を常用したことで起きる薬物乱用頭痛も、元々は強い片頭痛が起こることが薬を飲むきっかけになっていますので、交感神経が活発に働いたことが原因となるでしょう。
当院には頭痛でお悩みの方がたくさん来院されます。
そして、頭痛とともに耳鳴り・めまい・うつなどの症状が起きていることがあります。
これら自律神経失調症の症状は、頭痛とどのような関係があるのでしょうか。
めまいは、頭痛と肩こりの症状が一緒に出ることが多いです。
この症状は自律神経が交感神経の過緊張によって血行障害を起きることがほとんどですので、自律神経の乱れを整えることで改善します。
しかし、頭痛とめまいの症状を持っている方の中には、中枢神経系に問題があるケースがあります。
その場合は、一刻を争う事態なのでまず医療機関に行って診断してもらう必要があります。
耳鳴りの多くは自律神経の乱れによって起きるケースが多く、その耳鳴りが頭痛の原因になることがあります。
耳鳴りは脳の緊張によって内耳神経が誤作動し起こります。
自律神経失調症が悪化するとうつになります。
うつを発症すると、睡眠障害(約90%)の次に頭痛(約80%)といった症状がみられます。
うつはよく心の病気と言われますが、このことから、身体が大きく関わっていることが分かります。
身体が緊張することによって心も緊張状態になります。
その状態をずっと継続していると最終的に心が緊張したままになり、うつなどの心の症状がでます。
自律神経はストレスが原因で乱れます。
ストレスといっても「精神的ストレス」だけではなく、
といった様々なストレスがあります。
自律神経の乱れから頭痛が起きている場合は、無理をせずに体の緊張をゆるめることが必要です。
自律神経の乱れは整体で改善することもできます。
お悩みの方は当院までご相談ください。
4ページに渡り、頭痛と自律神経についてお話ししましたが、ご自身の頭痛の種類はお分かりになりましたでしょうか。
頭痛と一口に言っても、症状も原因も様々です。
肩こりが原因で起こる頭痛、自律神経の乱れから起こる頭痛、脳の血管が破れて出血する頭痛、命に関わるような頭痛も知識がないと同じだと判別してしまいます。
たかが頭痛、されど頭痛。
なによりも自分の体に耳を傾け、自分がどういう症状なのか、何が原因となっているのかをよく把握することが、頭痛改善の第一歩になります。
参考文献