更新日:2017.10.09
執 筆:整体師 神田昌紀
ストレスにより歪んだ体を調整します。構造的ストレスへの対処です。
主に頭蓋骨の調整で血液・リンパ液・脳脊髄液の流れを良くして内臓調整で症状の出ている部位の負担を減らし、自律神経を整えます。
構造的ストレスが増え続けると、うつなどの心の症状へとつながります。
過敏性腸症候群でお困りの方は、症状による不安や焦りを感じている方もいらっしゃると思います。
まずは体が良くなれば心も良い状態へもっていくこともできるので体の調整が最初に必要なのです。
セロトニンは情動に影響を与える作用や消化管機能を正常に保つ作用もあります。
セロトニンは脳と消化管の両方に分布していますが、体内のセロトニンの約95%は消化管に存在します。(うつの治療に抗うつ剤より食事の改善の方が効果的であることが多いのはこのためかもしれないと言われています。)
消化管に貯蔵されているセロトニンは内臓の痛みのコントロール、そして小腸や大腸の筋肉を動かしたり胃や小腸・大腸への水分調整などをしたりと重要な役割を担っています。
セロトニンの過量は下痢を、低量は便秘をもたらします。
緊張してストレスを感じると、呼吸が浅くなります。
ストレスをうまく扱うことで過敏性腸症候群(IBS)をマネジメントします。
呼吸が浅くなると、交感神経が働き、内臓を働かせることが難しくなります。
食物アレルギーは、免疫システムによる食物に対する異常反応が起こっています。
食物アレルギーがある人の場合、いくつかのたんぱく質が消化されずにそのまま腸管から吸収されます。
消化されなかったタンパク質が血流に入ると、免疫系は有害な物質(抗原)と認識し、体を守るために化学物質の銃弾を浴びせます。
食物不耐とはある食物を分解、吸収、消化が出来ない状態になることです。
食物不耐がある人では、問題の食物を消化可能にするための酵素が欠損または欠乏しています。
不消化の食物は消火器系に残り、腹部膨満感や痙攣などの症状を引き起こします。
食物不耐では、食物をある程度の摂取で止めるか、頻回に摂取しなければ身体症状を起こさないことが多いとされています。
食物不耐で一般的なのは乳糖不耐です。
乳糖不耐の人が牛乳を飲んでお腹を下したりするのも、このためです。
一般的な食物反応は様々な要因が結びついた結果です。
学習経験、体質、社会環境、信念、食事、そして腸管の過敏性、脳内セロトニンのような神経伝達物質のバランスなどです。
これらの要因の組み合わせは食事に対する好みや反応に対して相互に影響しあっています。
では食物嫌悪とはどのような事なのでしょうか。
まず、食物嫌悪で強力な影響力を持つものの一つに学習経験があります。
例えば、温かくて味の濃いラーメンを好み満足を感じると、ラーメンは好きだといった好みが形成されます。
また逆もあり、もしラーメンを食べた後に下痢になった場合、ラーメンを食べたことと下痢が起こったことは無関係であったとしても、ラーメンと下痢が関係しているのでは…と考えるでしょう。
これが学習経験による食物嫌悪です。
学習経験による食物嫌悪が強いと、臭いを嗅いだだけで胃の調子が悪くなることもあります。
また、食物嫌悪のもう一つの特徴として、腸管過敏症があります。
過敏性腸症候群(IBS)の方は食物の刺激に大変敏感な腸管システムを持っているため、過敏性腸症候群(IBS)でない方に比べ、食後により早く腸管の収縮を起こします。
この反応が食物嫌悪になる準備が整ってしまっているということです。
ですので、過敏性腸症候群(IBS)は特定の食事やタイミングなど様々な要因が関わっています。
このページでは、過敏性腸症候群(IBS)の治療法についてお伝えしました。
過敏性腸症候群(IBS)には、整体、薬物治療、心理療法、心身医学的療法など、いろいろな治療法がありますので、自分に合う過敏性腸症候群(IBS)の治療法を見つけてみてください。
次のページでは、食生活で過敏性腸症候群(IBS)を遠ざけようについてお伝えします。