めまい・耳鳴り・難聴の症状は、病院で検査をしても「異常がない」と言われたり、異常があっても薬を出されたりするだけで満足のいく治療をしてもらえないことも少なくありません。めまい・耳鳴り・難聴を自律神経ということを主眼に置いて考えると、下記の3つの部分のどれかまたは全部に問題が起きていることがほとんどです。
・耳の奥にある内耳(ないじ)
・脳の下の部分である脳幹
・内耳と脳を繋ぐ神経
自律神経が乱れることでこれらの部位に異変が起きてしまい、めまい・耳鳴り・難聴という症状が起こるのです。例えば、自律神経が乱れることで血管が細くなり血液の流れが悪くなります。すると、血液が運んでいる酸素や栄養素といったものが内耳や脳幹や神経に届きにくくなります。
酸素や栄養素は、各部が正常に働くためのエネルギー減になるものですから、これらが届かなくなると内耳や脳幹や神経は正常に働かなくなります。
このことが内耳の中にある三半規管や脳幹で起こるとめまいになり、鼓膜から脳に伝わる神経で起こると難聴になります。
または、鼓膜から脳に伝わる神経や音を感じる脳の部分(聴覚野など)が、酸素不足や栄養素の不足で誤作動を起こすと耳鳴りとなります。
また、頭蓋骨のゆがみで脳脊髄液の流れが滞ると、ダムのように脳脊髄液が頭蓋骨の中で充満してきます。これが病的に起こると水頭症という病気になるのですが、多くの場合はそこまでにはならずに、頭が働かなかったり、集中力がなくなったり、頭が重いような感覚になります。このような時は頭蓋骨の中の圧力が高くなっており、その圧力を逃すために充満した脳脊髄液を骨の隙間を通して内耳に送ります。すると内耳の圧力が変わりめまいが起きやすくなりますし、この影響で内耳にひきつれや緊張が起きると耳鳴りや難聴が起きやすくなります。
そのため、めまい・耳鳴り・難聴の整体法は、主に自律神経の乱れを整える整体と、頭蓋骨のゆがみを元に戻すような整体を行います。
注意:めまいは脳の障害の場合で起こることもあります。
まだ一度も脳神経外科で検査をされていない方は一度検査することをお勧めいたします。
特にめまいと共に吐き気や嘔吐・強い頭痛がある方は、一度病院で検査をしてからご来院することをお勧めいたします。
(多くの場合は検査に異常がないと言われると思いますので怖がることはありませんが、ごくまれに緊急に命に係わる病気の場合もありますので念のために。)
●めまいと勘違いしやすい症状
急に立ち上がった時や湯船やプールなど水からあがった瞬間にクラッとするのはめまいというよりも起立性低血圧あるいは起立性調節障害といい、めまいとは異なります。しかし、めまいと同様に自律神経の乱れで血圧のコントロールができなくなっている状態です。
●難聴の注意点
難聴をそのままにしておきますと、音を伝える神経が収縮していき最終的には神経の機能を果たさなくなってしまいます。そのため、早めにご来院をお勧めします。
自律神経の乱れを整える整体
めまいの整体法 頭蓋骨矯正