当院院長のブログ

コレステロールはストレスの味方

更新日:2020.10.09
執 筆:整体師 田島健次

食欲の秋が近づいていますね。秋の食材で好きなものは、何ですか?
私はサンマが頭に浮かびます。美味しいですよね~

お魚にはEPAが豊富で、血液サラサラになると聞いたことがありますよね。
では、血液ドロドロの状態は何が原因で起こると思いますか?
始めに頭に浮かぶものは、悪玉コレステロールではないでしょうか。

悪玉コレステロールは、名前の通り悪なのか?

健康診断でLDLコレステロール値が高いと指摘され、コレステロールの多い卵、魚卵などを控えてください、とお医者さんに言われた事はありませんか?
コレステロールの正しい基本知識を知って、美味しく食事をしましょう。

コレステロールは、動物性の食品のみに含まれます。
コレステロールは食事から摂取されるものがすべてだと勘違いしている人もいますが、食事から摂取されるよりも、体内で作られるコレステロールの量の方が4~5倍多いのです。
体内で作られるということは、体にとって必要不可欠なものであるということです。

コレステロールの働きは

  • ストレスホルモン、男性ホルモン、女性ホルモンを作る原材料になる。
  • 細胞膜を構成する素材になる。
  • ビタミンDを作る原料になる。

です。
まだありますが、これだけでもコレステロールが体にとって重要なのは分かりますね。

コレステロールを人にたとえたとき、100人のコレステロールがいるとしたら、95人は上のような働きをします。
残りの5人が血液中にいるのです。
「この5人が悪玉コレステロールで、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞を起こさせる奴かぁ~」、と頭に浮かんできた人はいませんか?
単純に5人がこれらの病気の引き金にはなりません。

ですが、今回はこの5人のことではなく、ストレスホルモンについて説明していきます。
95人のうちの何人かはストレスホルモン(コルチゾール)の原材料になるために働きます。

ストレスがたくさんある時には、ストレスホルモンの原材料として、コレステロールが多く使われます。
ストレスホルモンを作る原料を確保するため、食事から摂ったコレステロールも多く吸収されやすいのです。
ストレスに負けない様に体で準備をしているのですね。
その結果、コレステロール値が高くなって、健康診断で指摘される場合があるのです。

ストレスが多いと脂が欲しくなる

健康診断でコレステロール値が高く出た場合は、日頃の仕事や勉強、家事、育児のストレスと戦っていて、ストレスに負けない様に体がせっせとコレステロールを作っている可能性があります。

ストレスが多い時に、脂っこいものを無性に食べたくなるという経験はありませんか。

ストレスが原因でコレステロール値が上がっている人が食事を制限してしまうと、ストレスホルモンを作る原材料が入ってこないために、気力が低下するのと同時に、男性ホルモン、女性ホルモンも作られなくなるので、精力減退、生理不順なども起きやすくなります(もちろん、ストレスだけが原因ではない場合もあります。病院で検査をしたうえで行動しましょう)。

まず、日常のストレスになっていることを把握しましょう。
ストレスから離れる。
没頭できる趣味をする。
瞑想する。
美味しく楽しい食事をする。
など、自分にあったストレス解消をしてみてはいかがでしょうか。

秋は、美味しいサンマにお酒ですかね。

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