更新日:2019.10.18
執 筆:整体師 田島健次
突然ですが、今息を止めていませんでしたか?
そんな訳ないですよと言う声が聞こえてきそうですが…。
「電子メール無呼吸症候群」という言葉を聞いたことはありますでしょうか。
2008年に元アップル役員の「リンダ・ストーン」さんが作った造語です。
病気ではありませんが、自律神経にかなりの影響があるので、今回のメールマガジンの内容にさせてもらいました。電子メールという名前ではありますが、パソコン作業、スマートフォン、SNSやブログ、ネットゲームなど、現在ではもっと幅広い人が無呼吸になっているそうです。
科学的根拠はないそうですが、パソコン作業・スマートフォンに没頭している人の80%は息苦しさを感じていると言われています。当院に通われている方、ブログを定期的に読まれている方は分かりますよね。
無呼吸の状態では、体や脳に酸素が供給されませんので、自律神経は命の危機と判断して交感神経が働きます。
交感神経は戦うか・逃げるかの戦闘モードになり、エネルギーを多く使います。
仕事中はパソコン作業で交感神経がオン、通勤の行き帰りにスマートフォンで交感神経がオン、自宅に帰りネットサーフィン、寝る前にSNSをチェックして息が浅くなっていると、常に交感神経が過剰に働き自律神経のバランスは乱れてしまいます。では、なぜパソコン作業やスマートフォンを操作する機会が多いと、無呼吸や呼吸が浅くなるのでしょうか?
一番の問題は、姿勢が悪くなることです。
猫背になることによって肺の膨らみが小さくなり、物理的に酸素を入れる量が少なくなります。もう一つは、感情的に緊張をしやすいからです。
緊張するという事はストレスです。
ストレスが上がると交感神経が働き、呼吸を早くして戦うか逃げるかの戦闘モードになります。
緊張した場面でゆっくり呼吸している人はいませんよね。細かい入力のパソコン作業、上司やお客様への対応メール、ゲームをしている時は緊張していませんか?
この様なことになると症状が出てきます。頭痛、息苦しさ、肩こり、首こりなど酷くなってくるとめまい、耳鳴り、不眠症まで症状が出てきてしまうので、早めの対応・対策が必要ですね。
まずは、正しい姿勢でパソコン作業を行う、こまめに立ち上がり深呼吸をする。
スマートフォン、タブレットなどの電子機器ばかりを見ない。正しい姿勢、正しい呼吸方法は担当に先生に確認してくださいね。
慢性的なストレスで呼吸筋が硬直している時は、施術で整える事をお勧めします。人間は1日に20kgも空気を摂取しています、食べ物では2~3kgです。
凄い量の空気が必要になります。
食べ物を食べなくてもすぐには倒れませんが、呼吸を止めたらどうなるでしょうか。
汚い空気を20kg吸うのと、綺麗な空気を20kg吸うのはどちらが良いでしょうか?お出かけしやすい気候となってきました。
自然の中に行きスマートフォンで写真ばかり撮らずに、大きく深呼吸してみてください。
ご自身の持つ治癒力が上がってくるでしょう。
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