さて、本書をお読みいただいてあなたはどう感じたでしょうか?
きっと、うつ病や自律神経失調症のことがご理解いただけたかと思います。
本書を書いている間、患者さんからこんな質問をされました。
「自律神経失調症って治りますか?」
多くの方は「治る=二度と自律神経失調症になることはない」ととらえてしまいます。 しかし、自律神経失調症に限らず、多くの病気は治ってもまたその病気になる場合があります。
例えば、風邪などが典型的です。
風邪は治りますが、二度と風邪をひかないわけではありません。
風邪をひくかひかないかは環境によるものです。
うつ病や自律神経失調症も同じです。
うつ病も自律神経失調症も治るものです。
しかし、治ったからといってすぐに無茶な生活に戻せば、またうつ病や自律神経失調症になってしまいます。
うつ病や自律神経失調症も環境でなってしまうのです。
患者さんの中には「母親がうつ病だから私もうつ病になっても当たり前なんです」といわれる方がいらっしゃいますが、遺伝的な原因よりも環境的な原因が大きいといえます。
たとえ両親がうつ病だろうと、環境がよければうつ病にはなりません。
しかし現代人は、うつ病や自律神経失調症になってもおかしくない環境におかれています。
ですから、うつ病や自律神経失調症を治すには、いかにあなた自身があなたの環境を整えていくかが重要になるのです。
そんな環境づくりに本書を参考にしていただけたらうれしく思います。
最後になりますが、2年以上にわたり、治療法のご指導をいただいているサイエンス・キュアーの吉田実先生、本書を書くうえでアドバイスをしていただいた岡本吏郎先生、光医学に関しての貴重なご意見と資料を提供していただいたスポーツケア整体研究所の松村卓先生、いろいろな症状を詳しく聞かせていただいた患者さん、みなさまのおかげで本を書くことができました。
ありがとうございます。
また、当院をがんばって支えてくれているスタッフへ。
本書に書かれている以上のことを、患者さんにアドバイスしてくれているおかげで、多くの困っている患者さんたちが救われています。
とても私一人ではできないことです。
ありがとう。
そして私を応援してくれた家族や友人にも感謝いたします。
ありがとう。
鈴木直人
鈴木直人(すずきなおと)
うつ病・自律神経の整体院・健療施術院院長、日本自律神経研究会代表、うつ病・自律神経の情報サイト「自律神経・うつ病ナビココカラ」主宰