更新日:2022.11.17
執 筆:整体師 田島健次
皆さん、ストレスがあったときはどうしていますか?
ストレスと聞くと、悪いものだと反応してしまう人は多いと思います。
でも、ストレスがないと意欲的な行動や、成長が出来ないことをご存じでしたか?(この話はまたの機会に)
今回は、ストレスがあるときの反応についてお伝えしていきます。
ストレスをコントロール出来ている方は、参考にならないかも・・・
今回お伝えしたいのは、ストレスコーピングです。
アメリカの心理学者 リチャード・S・ラザルス氏の理論を参考にしています。
ストレスコーピングとは、ストレスの原因を理解し、自身のストレスの反応に対処して解消、解決する方法です。
ストレス解消でしょ!と思われた方、いますよね。
大きなくくりでは同じですが、ストレス解消は対処療法に近く、ストレスコーピングは予防法と考えています。
例えば
です。
例
一時的な回避では、新しい職場に行っても同じような上司に会う、人前で話す依頼や仕事があるなど、ストレスがまた発生します。
先ほどの例では、
スピーチをする事は頼りにされている証拠で、人前で話す練習だ、失敗したところで、怒られるわけでもない、出来ることをやろうと考える。
出来事に対して「ストレス」の認知により、過剰なストレスになるか、適度なストレスで乗り越えられるかを判断します。
人間関係のストレスを考えてもらえると分かりやすいでしょう。
苦手な人がいる。⇒自分はこの人が苦手と評価している。
威圧的で、マウントを取って話してくる人⇒認知、認識している。
威圧的でも自分が対等に話が出来る相手なのか、それとも話が出来ず萎縮するのか⇒判断する。
苦手な人と分かっているが、威圧的な話し方のストレスに対応出来ると判断して、接し方や話し方、自己開示することにより相手にも自分の事を理解してもらい、態度が変わって対等な関係が取れるようになった。
苦手な人と分かっているが、威圧的な話し方のストレスに自分は対応出来ないと判断して、縁を切るか、距離をとって接触を避ける。
簡単な結果にならないのが人間関係ですが、人は無意識に、ストレスに対して反応しているのです。
ストレスは、なくなるものではありません。
辛さ、苦手を避けてばかりでは、対処療法的で、ストレスを繰り返してしまう可能性があります。
自分の思考の癖や視野の狭さによる、ストレスに対しての同じ認知、認識では、ストレス減少は難しくなります。
体調が悪い時はストレスを避けて、体調が落ち着いたら、自己理解を深めて、新しい価値観に寛容になり、変化というストレスを楽しめるようになると、心も体も向上するのではないでしょうか。