心と体の勉強会 音声テキスト

眠れないことに勝負する?

2019年8月開催 心と体の勉強会 音声テキスト No.4

目次

  1. 症状の問題は何か?
  2. 躁状態とは?
  3. 脳の構造を知ることが大事
  4. 頭痛

7.症状の問題は何か?

特殊な例の説明をしますね。
先ほど、寝なくていいとおっしゃっていましたが、その方は寝れないことに困っていないんですね。困っていますか?

参加者:「困っているというか勝負をしている感じ」

そうすると何が問題かっていうと、その方の問題ではなくて、それに対して心配になったり不安になったりしてしまうお姉さん自身の問題の可能性があります。
なので、その方が困るまで、待つしかないんです。

この人は何が困るか。
仕事が出来なくなってしまって困ったと言う事であれば何か対策をする必要があります。
ひょっとしたら、ショートスリーパーや躁状態の可能性もありますが、それは分かりません。
でも、よく6時間寝なくちゃいけないなんて言いますよね。
でも、何時間でもいいんですよ。
4時間でも足りていればそれでいいし、10時間で足りていればそれでいいし、まぁ12時間寝て足りてない人は深く眠れてないでしょうけど。
結局、困らなければいいんです。
社会生活が送れるかどうかと言うのが一番大切で、それでもし、学校や会社にいけないと言う事になれば問題になりますよね。
そうしたらなんかやらないといけないんですけども、今、それで勝負している位ですから。

参加者:「本人は他の人より時間があるから楽しむ時間がいっぱいあるって言っているんですけど、私がそれじゃあ入院しちゃうよなんて言うと、そうしたら入院してから考えるなんて言うんです。もう半月くらい寝ていないんです」

その人にとってはそれでオッケーなんです。
例えば、そういう人がうちに来たとします。
何が問題なんですかと聞きます。
何にも問題ないです。
じゃあ治療しなくていいじゃないですかとなります。
全部を知っているわけでは無いですけど、その人は困っていないんです。

8.躁状態とは?

寝れなくて、朝4時くらいに起きて、会社に遅刻しちゃうだとか学校に遅刻しちゃうだとか、そういうのはあるんですか?

参加者:「そういうのは特にないです。朝4時に起きて、朝5時には仕事に行ってます。下手すると夜6時くらいまで仕事する日もあります。よく死なないなと思うんですけど」

凄い体力があるのか、凄い躁状態なのか私には分からないですけど。

参加者:「躁状態というのはなんですか?」

躁状態というのは元気が出過ぎちゃっている状態です。
でも、その後は反動が必ずあるはずですので、それで帳尻を合わせているんです。

参加者:「急にドンとくるんですか?」

急にドンとくる場合もあります。それはなんとも言えないです。
ドンと来てしまったときにウチにご来院下さい。
今の状態だと何とも言えないんです。
簡単に言うと、問題だと決め込んでいるのは、人って普通これくらい寝るよねっていう枠組みをその方に当てはめて、そこからはみ出ている事を問題だと考えているお姉さんなんですね。

参加者:「でも、5分しか寝てないっていうんですよ」

本当に5分かどうかも分かりませんし。

参加者:「頭痛があるとも言ってます」

例えば、頭痛があって、その頭痛が問題だとすると、何かしらあるわけです。
で、寝ないと何が起こるかっていう事を説明しますね。そうすると頭痛の意味が分かります。

9.脳の構造を知ることが大事

脳というのは3層構造になっているんですけど、簡単に言うと、水たまりがあるんです。
水たまりが循環しているんですね。
この循環は細い隙間を縫って広がっているわけですね。
で、脳の疲労を取っているのは、この水たまりの水なんです。

簡単に言うと、川があると思って下さい。
その川が、疲労物質を流しているんですね。
で、寝たときに、これが活性化されます。
人は眠ると、この循環が良くなって、細胞と細胞の隙間が広がります。
そこに水分が行って、その疲労物質を取って、脳に戻ってきて、流れる。
これは最後静脈を通って、心臓に行きますので、それで脳の疲労がなくなり朝スッキリなんですよ。
逆に、脳の疲労が感じられなかったら、起きている状態でこの循環が起きているっていう事なんですよ。
で、頭痛っていうのはこの液体があまり動かなくなることで起きます。
ですので、ひょっとしたら、この現象が少し起き始めているのかもしれないです。

10.頭痛

あと、もう一つ。頭痛っていうのは、脳にいってる血管があるんですね。
その血管が、収縮しすぎて、痛みを感じているっていう場合もありますね。
それらは酸素不足なので、簡単に言うと、自律神経が交感神経寄りになると、血管が収縮するので、それで血液の流れが悪くなって、酸素が届かなくなって痛みを感じるっていう場合があります。