当院院長のブログ

鉄不足の症状は…貧血だけではない!

更新日:2017.12.22
執 筆:整体師 田島健次

今回のテーマはまた栄養です。(しつこいですね…)
今回は「鉄」について触れます。

鉄です。元素記号ではFeですね。
「鉄」は、宇宙、地球に多く存在する元素で、植物、動物、人間も鉄があるおかげで動くことができるのです。
多く存在する元素を利用して生命が誕生したとも言われているので、鉄は生命(人間も)には欠かせない栄養素だと考えられます。

「鉄」不足と聞いてはじめに頭に浮かぶものは貧血ですね。
特に女性に多いですよね。

貧血とは、ヘモグロビンが不足している状態です。
ヘモグロビンは鉄とタンパク質で出来ています。
(またタンパク質が出てきました、私のブログはタンパク質がよく出るな。)

鉄、タンパク質が不足してヘモグロビンが少ないと、酸素を体中に運ぶ能力が低くなり酸欠状態で貧血になります。
自律神経失調症の症状で起立性調節障害も、ヘモグロビンが少ないので立ち上がった時にフラフラしたりするのでしょう。

今回注目したいのは、ヘモグロビンではなくて「フェリチン」です。
フェリチンは最近、本やメディアで出てきていますね。
知っている人もいるでしょう。

フェリチンとは、鉄結合性タンパク質といわれ、内部に鉄を蓄えて鉄不足がおきると血液に放出して鉄分を補う役目があります。
貯蔵鉄とも言われています。

ヘモグロビン値が正常でもフェリチン値の低い場合は、「潜在性鉄欠乏症」、「隠れ貧血」と言います。
フェリチン値は通常の血液検査では分からないので、気になる人は病院で「フェリチン値」の血液検査も
お願いするとできるでしょう。

私が担当した患者さんの中でも「フェリチン値」を検査してきた女性の患者さんが何人かいました。
なぜ当院に…?
当院はうつ、自律神経失調症の患者さんが多く来院しています。
鉄とうつ、自律神経失調症の症状と関係あるの?
あります。

鉄不足の症状は貧血だけではなくイライラ、倦怠感、冷え性、気分の落ち込み、目覚めが悪いなどがあげられます。
自律神経失調症の症状と重なる部分がありますよね。

うつやパニック障害、自律神経失調症はストレスが原因ですが、鉄不足によって症状が出ている場合もあるんです。
当院が言っている4つのストレスの中で、化学的ストレスにより鉄不足になっている生活習慣があります。
担当の先生に食事の習慣を詳しく話して、摂取しない方が良いものや多く取った方が良いもののアドバイスを聞くと良いでしょう!!!!

産後うつも鉄不足で起こることがあります。
赤ちゃんに鉄分を渡すため、本人の鉄が枯渇するからでしょう。
鉄が不足していると、妊娠しづらい、流産にもなりやすいそうです。

最近、CMで妊娠準備のサプリメントを観ました。
そのサプリメントには鉄分が多く含まれているようです。
(詳しい成分は分かりません)

12月はクリスマス、忘年会とイベントが続きます。
ケーキやパスタ、甘いお酒、締めのラーメンは控えめにしてローストビーフ、マグロの刺身、カツオなど鉄分豊富な食事をして化学的ストレスから身を守り、笑顔で年を越しましょう!!

1月のブログでは、鉄不足がどのように起きるのかを簡単に説明していきます。

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