健康豆知識「元気通信」

緊張した時に起こる腹痛は、過敏性腸症候群かも?

更新日:2017.10.11
執 筆:整体師 山下国彦

初めてのデートの直前。
大事なプレゼンの直前。
遅刻しそうで急いでいる時。

そんな大事な時にアイツはやってきます。そう「腹痛」です。
いざという大事な時に限ってお腹を壊してしまうという経験がある人は少なくないと思います。

何か変なもの食べたかな?
お腹冷やしちゃったかな?

考えても考えても原因は思い当たらない。
こうした緊張からくる腹痛について、今回説明していきます。

 

過敏性腸症候群は、年々増加している

何か心配事があったり、不安、焦り、興奮といった普段のリラックスした状態とは正反対の緊張状態が腸に良くない影響を与え、下痢を伴う腹痛や膨満感による腹痛といった様々な症状が現れることがあります。

こういった症状を総じて「過敏性腸症候群」といい、ストレスに晒されることの多い現代社会において、起こりやすい現代病といわれています。

20~40歳代の人に多く発症し、年々増加傾向にあります。
生命に関わる病気ではないものの、深刻な場合には日常生活や仕事などに支障をきたすケースもあります。

 

過敏性腸症候群の原因は、心や体のストレス

こうした過敏性腸症候群の症状が起こる要因には、不安や緊張、興奮といった状態が持続し、気の休まることがないような精神的なストレスを常に受け続けていたり、友人や同僚といった周りの人々に対して常に気を張って日常生活を送っている事等が挙げられます。

こうした過敏性腸症候群の予防、改善に必要なのは
「自主的に体を休める時間を作る」
「可能な限りストレスを受けないようにする、または減らす」
等、心の負担を減らし、休ませてあげる事がまずは必要となります。

また、過敏性腸症候群は、人間関係による精神的なストレスのほかにも、仕事や睡眠不足による疲れや、不規則な食生活による腸への負担等が原因で引き起こされることもあり、
「仕事や学校での疲れを貯めない」
「質の良い睡眠をしっかりと長時間とる」
「食事を三食きちんとバランスよくとる」
といった、規則正しい生活を送ることも大切となってきます。

 

過敏性腸症候群などの不調がある時は、心や体の声に耳を傾けよう

過敏性腸症候群に限らず、不調、痛みといった何か症状が現れたときは、体に負担が掛かってしまっていて、症状というカタチで体がSOSのサインを出しているのかもしれません。

そうした体からの訴えに対して、少し耳を傾けてあげて、じっくりと自分の体と対話してみてはいかがでしょうか。

体に負担をかけすぎていないかな?
心に負担をかけすぎていないかな?
頑張り過ぎてはいないかな?

体と向き合う事は自分自身の心と向き合う事にも繋がるはずです。