更新日:2021.01.17
執 筆:整体師 高木裕司
疲れがとれない、常に体が重い、朝起きるのが辛いなどの慢性疲労の症状持つ方は非常に多くいらっしゃいます。
今回は、その症状を細胞レベルで改善させていくにはどうしたら良いのかをまとめてみました。
まず、人間のエネルギーが作られているのは細胞のミトコンドリアという器官で、慢性疲労というのはそのミトコンドリアが機能低下を起こしてエネルギーをうまく作れなくなった状態です。
では、ミトコンドリア機能を改善させるには何が必要なのでしょうか?
そもそもミトコンドリアという器官は脆弱で、水銀・鉛重・アルミニウムなどの重金属や毒物などが体内に入ると本来の機能を発揮できなくなります。
マグロ・カジキ・ブリなど食物連鎖の上位にいるような大型魚にはそれらの重金属がたくさん含まれているので、なるべくそれらを避け、アジやイワシ、サバなどの小型魚を食べるようにするとよいでしょう。
体内に入ってしまった重金属を早く体外に排出させるには、以下の3つが重要になります。
カンジダ菌などの悪玉菌が出す毒素は、ミトコンドリア機能を低下させます。
さらにカンジダ菌が腸内で成長すると腸壁に穴をあけ、体内に毒素をどんどん侵入させてしまうので注意が必要です。
カンジダ菌を減らしていくには、以下の方法が有効です。
以上の栄養素を摂ることで、ミトコンドリアがエネルギーを生産しやすくなります。
ミトコンドリアの数自体を増やすには運動とファスティング(断食)が有効です。
ミトコンドリアを増やすための運動については多くの論文が発表されていますが、もっとも効果が高いのは「高強度インターバル法」というかなりハードなやり方です。
この方法は体力がある方限定のようなやり方なので、以前NHKの番組で紹介された簡単なやり方をご紹介したいと思います。
「3分間早歩きをする → 3分間普通に歩く」これを5回以上繰り返す(30分以上)。
たったこれだけ!ある程度心拍数を上げインターバルをおいて繰り返すのが効果的だそうです。
これなら無理なく実践出来そうですね。
またファスティングは、数日食べないような本格的なものもから晩御飯を食べてから翌日の昼まで食べないという軽いものまであります。
飢餓感を感じると細胞はオートファジー機能が働き細胞内の再生が起こるようです。
大相撲の横綱大鵬関がファスティングして優勝したのは有名な話です。
ただファスティングは肝臓や副腎に問題がある人は体調不良を起こすので専門家の指導下で行う必要があります。