健康豆知識「元気通信」

体を動かすと心まで元気になる

更新日:2020.11.03
執 筆:整体師 角道征史

先月の辻堂院ブログでは、体を動かすことで温まり、免疫力や自律神経の力がアップするというお話しをしていました。
今回はさらにそれだけではなく、体を動かすことは心や気持ちまで元気にさせる力がある、ということに触れたいと思います。

まず、心に問題があるというのはどういう状態でしょうか?
イライラしたり、不安だったり、ゆううつだったり、落ち込んでいたり、やる気が出なかったり、疲れていたり、マイナスのイメージのある状態だと言えます。

それではなぜこのような不快な状態が起こるのでしょうか?
それは、ホルモンが多すぎたり、少なすぎたりしていることが原因です。

1.ノルアドレナリンの過剰分泌

ノルアドレナリンはストレスを受けたときに分泌され、起こった問題に 対処することを求めるホルモンです。
すぐに問題解決できればいいのですが、それができないとき頭で考えてばかりいると、逆にストレスが増幅され、イライラや不安が抑えられなくなってしまいます。

こうした場合、とりあえず何でもいいので動いてあげることがとても有効です。
ノルアドレナリンは動くことを求めるホルモンなので、直接的には問題解決につながらなくても、動いてさえあげれば収まってくるのですね。
スポーツにジョギング、ダッシュや筋トレ、カラオケや叫ぶことなど、多少なりとも力の入る、汗をかくような動きをしてあげるとさらに効果的です。

2.セロトニンの分泌不足

セロトニンが不足すると、気分を安定させることができません。
そのため、気持ちが沈んでしまいます。
また、不足することでノルアドレナリンの抑制ができなくなり、イライラや不安が抑えられなくなります。

セロトニンは日の光を浴びることや、リズム運動で分泌されます。
そのため、日照不足によってセロトニンが充分作り出せない地域(北陸・山陰・北欧など)や冬などの日照時間の少ない季節には、うつになる人が多いと言われているのですね。
とりあえず外に出てみることをおすすめします。

またリズム運動としては、咀嚼・腹式呼吸・ウォーキング・ジョギング・ダンスなどがあげられます。
リズム運動を5分以上続けることでセロトニンは分泌され始めます。
そして逆に30分以上行うと抑制に働いてしまうので注意が必要です。毎日10分から30分ぐらい続けると効果的です。

3.ノルアドレナリンの分泌不足

ノルアドレナリンは問題に対処するやる気のホルモンです。
ところが、自分が疲れきっているとノルアドレナリンを出すことができず、やる気も起きなくなってしまいます。
そのためストレスを受け過ぎて自分が疲れ切っていると、ノルアドレナリンもセロトニンも出せなくなってしまうのですね。
まずは、体と脳を休養させることが必要です。

しっかり休んで、動いてあげて、身も心も元気な自分を取り戻しましょう!