健康豆知識「元気通信」

免疫と自律神経の関係

更新日:2020.03.23
執 筆:整体師 角道征史

2月頃から新型コロナウイルスが世間をにぎわせていますね。
長期間騒動が続き、さらには世界的な広がりまでみせています。
こうしたストレス状態が長く続くと自律神経も疲弊してしまうので、みなさんもかなり疲れがでているのではないでしょうか。

新型コロナウイルスは新しく発見されたものなので、まだはっきりとした対処法は確立されていません。
実際にどれぐらいの人がかかりどれぐらいの死亡率があるのかはっきりせず、よく分からないウイルスになってしまっていることが、人々の不安をあおる要因となっているのでしょう。

ウイルスへの対策

感染を予防する

ただし新型コロナウイルスも、コロナウイルス(一般的な風邪の症状を引き起こす)の一種なので、飛沫感染を防ぐことが基本の対処法になります。
つまりライブハウスなどで叫んだりしてその飛沫を浴びれば、かかりやすくなることは容易に想像できます。

またコロナ(王冠)を構造に持つものは、アルコールによって失活するという特徴を持つため、アルコール除菌がかなり有効になります。
そしてウイルスは高温多湿に弱いため、部屋の温度と湿度を上げることも有効です。

内的強化で免疫力を上げる

こうした外的対処法も大切ですが、それ以上に内的強化が重要になります。
ウイルスを撃退する力である免疫力は、運動力、回復力、調整力とともに体力の根幹を成しています。これらはしっかりエネルギーが貯まっていないと十分に力を発揮できません。
ガソリンが満タンだから元気に頑張れるのですね。

仕事で疲れきっていたり、イライラすること、不安なこと、緊張することが多かったり、睡眠不足や栄養不足、運動不足、カフェイン過剰、ストレスが溜まっているなど。

負担になることが多ければ多いほど消耗が激しくなり、エネルギーは枯渇してしまいます。
そしてエネルギーが不足していれば免疫に燃料を回せないので、あっさりウイルスに負けてしまうわけです。

エネルギー補給でウイルスに負けない体作り

これは自律神経失調症の場合も同様です。
エネルギーが不足していると、自律神経を調整することに燃料を回せなくなってしまいます。
その結果自律神経が乱れて具合が悪くなってしまうのですね。
逆に言えば、調子が悪くなることでエネルギーが不足しているから補給してくれ!というSOSが体から出ているわけです。

新型コロナウイルスなどに対する免疫力も、自律神経失調症に対する調整力もエネルギーさえしっかり貯まっていれば、適切に処理できるので問題は起こりません。

そのためにも余計なストレスは極力回避して(ときには逃げることも大切です)、睡眠、栄養、適度な運動を取り入れながら、しっかりエネルギー補給して元気になることで、ウイルスにも自律神経失調症にも負けない自分を作りましょう。