更新日:2017.09.13
執 筆:整体師 高木裕司
みなさんは1日でどれくらい歩いていますか?
私はメタボなので最近は通勤も含め、なるべく歩くようにしています(笑)
みなさんは長時間、長い距離を歩けば歩くほど健康になると思っていませんか?実は違うようなのです。
長寿医療で有名な青柳幸利先生は、群馬県中之条町の住民5000人(65歳以上)にモニターになってもらい、生活行動データを15年にわたり収集し分析したところ、「誰もが健康であり続けられる歩き方」すなわちウォーキングの黄金律が存在することを発見しました。
青柳先生曰く、歩くのは「ほどほどがベスト」だそうです。
ほどほどとは1日24時間で
総歩数=『8000歩』
そのうち、中程度の運動(歩行)を行う時間=『20分』
注意)「8000歩を20分で歩く」という意味ではありません、不可能ですから(笑)
『8000歩/20分』
これが青柳先生のはじきだした、ウォーキングの黄金律なのです。
そして、あなたにとっての「中程度の運動」とは「なんとか会話できる程度」の早歩きなのです。
楽過ぎてもキツ過ぎてもダメなんですね。
もう1つ重要なのがウォーキングをする時間帯です。
みなさんは下記の4つの中でどの時間帯に運動するのが良くて、どの時間帯が良くないか分かりますか?
答えは、一番良いとされるのは夕方、そして一番運動に適さない時間帯は早朝なんですね。
まず、夕方がベストである理由は、人間は夕方の16時~18時にかけて一番体温が上昇する時間帯だからです。
夕方早歩きすると筋肉に刺激が与えられ血流も良くなります。
しかし、一方早朝は睡眠中に発汗し、水分不足に陥っていますので血液の流れも良くなく、ドロドロの状態である可能性が高いからです。
そんなタイミングで運動すると、中高年以上であると心疾患や脳卒中を起こすリスクが高くなります。
お年寄りが朝方に倒れることが多いのは、このような原因があるのですね。
もし、どうしても早朝に運動するのなら朝一で水分補給して、1時間以上経ってからすると良いでしょう。
ウォーキングをして、アンチエイジング的な大きな肉体的効果が表れるのは、2か月以上掛かります。
2012年に、スウェーデンのカロリンス医科大研究所によって「1日20分程度、中程度の運動を2か月以上継続すると、長寿遺伝子サーチェン遺伝子のスイッチが入ること」を証明しました。
つまり、長寿の為には激しい運動よりも軽めの運動を短時間、継続するのが良いということです。
さらに、適度なウォーキングは脳内のセロトニン神経を活性化し、セロトニンの分泌を促し精神的な健康面にも大変効果が高いことが実証されていますので一石二鳥という感じですね。
とはいえ、真夏や真冬に毎日歩くのを始めるのは結構つらいですから、暑くも寒くもない今の時季に始められてはいかがでしょうか?