更新日:2015.09.26
執 筆:整体師 高木裕司
皆さんは、豆乳はお好きですか?
体に良い飲み物だと思われていませんか?
こうしたイメージがある豆乳、実は、その逆かもしれないのです。
実は、1960年代まで日本では豆乳を飲む習慣はありませんでした。
豆乳はもともと大豆を水に浸してすり潰し、加熱してから絞った飲み物です。
大豆の絞り汁が豆乳で、その残りがおからになります。
豆乳には、食物繊維以外の大豆成分がほとんど残っているので、「飲む大豆」と言われ、健康飲料として注目されてきました。
しかし、生の大豆には体にとって毒になる成分が含まれています。
この毒は加熱によって除去されるのですが、すべてが除去されるわけではありません。
大豆にはイソフラボンというポリフェノールが含まれます。
これは、女性ホルモンのエストロゲンと似た分子構造をしていて、摂りすぎるとホルモンバランスを崩す原因となります。
結果的に月経の異常を悪化させたり、子宮内膜症のリスクを高くしてしまうなどの影響があると言われています。
また、妊娠中・授乳中の女性がイソフラボンを摂取すると、胎児や乳児の生殖機能の発達にも悪影響を与えることが動物実験で発覚しました。
某研究機関では、100名の女性に毎日コップ2杯の豆乳を1ヶ月間飲みつつけてもらったところ、約70%の方の生理周期が乱れたという結果が出たそうです。
また、すべての豆には、反栄養素であるレクチンやサポニンといったファイトケミカルが含まれています。
ファイトケミカルには、タンパク質やミネラルが体に吸収されるのを阻害する作用があります。
さらに、大豆にはそのファイトケミカルが他の豆の数十倍ふくまれています。
ファイトケミカルがを抜くために、数日間、水を換えながら大豆を水に浸けるか、発酵させる必要があります。
ファイトケミカルは、発酵すると消える性質があります。
このため、味噌や納豆の発酵食品にはファイトケミカルが残らないのですが、水分が多く含まれる豆乳や豆腐には残ってしまうため、タンパク質やミネラルの吸収を阻害してしまう可能性があるのです。
発展途上国の子供たちの背が軒並み低いのは、この大豆摂取によるミネラル不足、特に亜鉛が足りないせいだといわれています。
また、日本ではまだですが、近年、栄養学先進国のアメリカのスーパーマーケットでは、大豆不使用の「ソイフリー」という表示が多く見られるそうです。
アメリカの健康志向の高い人々の間では、
の表示がある方が安心という意識が高まっているようです。
食べても大丈夫な大豆食品