健康豆知識「元気通信」

良い姿勢

更新日:2015.06.09
執 筆:整体師 佐藤優

昔から姿勢は悪いのよ。私は猫背でしょ…。なんでかしら…。など、よく患者さんから耳にします。

姿勢は大事ということはみなさんお分かりだと思います。では、どうやったら良い姿勢になるのか。これが、姿勢とはなかなか複雑なのです。

猫背の方も居れば、平背と言って背中が平たい方も居ます。一人一人骨格が異なるので、良い姿勢にしようと思って「一般的にこうしなさい」という指導をしても、逆効果になる方も出てきてしまいます。

良い姿勢と自律神経

また、姿勢には精神状態も影響します。気力の出ないうつの方は、姿勢にも力が無く、背中が丸くなり、頭がうつむいています。姿勢がピシッとしているうつの方は見た事がありません。

これは逆に言うと、良い姿勢をしっかりしていれば気分も上向いてくるということです。心と体は繋がっていますが、”体が心を引っ張る”のです。

良い姿勢の「形」

また、姿勢は姿勢の「形」も大事ですが、余計な力みのない力の抜けた姿勢が1番なのです。

これが良い姿勢です!と教えると、大抵の方が”エッ!”と驚かれます。
その方(かた)の身体には不自然な姿勢なので、その姿勢を無理にキープしようとすると、力が入り、そのうち辛くなるので続かなくなってしまうパターンが多いです。

本当に良い姿勢とは、余計な力みの無いどっしりとした、かつ「形」の良い姿勢です。

良い姿勢の作り方

まず自然と立ち、息を吐き、その度に肩と首の力が抜けていくように力みを無くしていきます。これを繰り返し、地にどっしり体が乗ってきた感覚を感じたら、今度は頭のてっぺんから糸で吊り上げられているような姿勢に整えていきます。

この状態で体の力みが無くどっしり出来ていたら、良い姿勢の完成です。

良い姿勢とため息

ただ猫背だからと言って背中を正すだけでは、不自然が先になって、力んでしまって疲れてしまいます。
まずは、自律神経の乱れのある方、肩こりや首こりが辛い方は、息を吐いて体の力みをとることだけでも良い姿勢になる効果があります。

この時におすすめなのが、「ため息」です。あまり良いイメージがありませんが、幸せは逃げませんから大丈夫です(笑)。
それよりも、息を止めて浅い呼吸をする方がよっぽど体に毒で、幸せが遠ざかります。

最後に、先ほどでもいいましたが、体の骨格・歪みは一人一人異なるので、良い「形」の姿勢は先生に確認してくださいね。